THEハプスブルグ展
これに1点集中!になるかと思いきや、案外ここはあっさり通過。
大きいし、目立つし、美しいし、圧倒されるし・・。でもその分この絵の前は人垣ができていて待つのも近づくのも気が失せた。変に見慣れているのもあるな~きっと。
それよりずっと私の目を惹きつけたのはこっち。
まだ11歳というあどけない少女のマリア・テレジア。肝っ玉母さん風な肖像画や女帝と言われるイメージがつく前の凛とした美しさ、聡明さ、華やかさ、そして少女なのに女性らしさもある。「絵」なのにもしかしたら「写真」よりずっと表情豊かで人間的に見えるし想像力が働く。
描く人の力なのか、モデルの力なのか、時を越えて存在する重みなのか。
で、後半さらに足が止まったのがこれ。
レンブラントの描いた《読書する画家の息子ティトゥス・ファン・レイン》。洋皮紙に描かれているというこの絵の柔らかさと光の当たり方に「ほえ~~~」みたいな気分で眺めていた(笑)。
その他私でも知ってる西洋美術の有名作家の作品が山ほど。実家にあった美術史や画集のようなもので何度も見たものを目の当たりにして圧倒されっぱなしでした。
その時代にはこういうコレクションは一方で非難されることも多いし、豪華な建築物のための費用は庶民の生活を圧迫する浪費であり、今現在に当てはめれば仕訳で「廃止」なんて言われてしまうようなものも多い。
けれど、そういう無駄と思われる中に価値があり、歴史を作り、後世に名を残し、国を繁栄させることもあり、財産を残すことになるのだから・・・。
少し前にひっぱり出してきた古いガイドブックはまだAS(オーストリアシリング)なんて、この時代の通貨じゃないの~(笑)、と古すぎて笑ったけど、前にウィーンに行ったのは1990年だから、何と20年前!!!まだヨハンシュトラウスが金じゃなくて青銅だったころ(笑)。
この地は20年たっても大きな変化はないと思うけど、それでもね、そろそろ行かないとな~、行きたいよね~とウィーン熱が一気に上がったのでした♪
けど、そんなこと許されない人、人、人なのです。
入った時はまだマシだったけど、一度見終わってもう一回、と入口に戻った時には歩けないほどの人。
は~。
あんまり美術館に行かないのは自由に、存分に見られない、こんな感じが好きじゃないのね~。
で、頭痛になるっと^^;;。
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さちえ