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An die Freude 練習記録~5  

5回目。

会社をでようと傘を開いた瞬間「バキっ」という音とともに骨が反対に折れ曲がり、開くことも閉じることもできなくなってしまい焦る。大急ぎで戻って置き傘を持って出直すとそれも骨が・・・(--〆)、でもま~使えるのでよしとして向かいます。涼しくなっても代々木公園駅から練習会場まで10分強歩けばまだまだ汗いっぱい。ふ~。
今日は途中で講義があるので、歌える時間は短いですが、がんばる。

*18:30~19:00、20:30~21:00
 女性の先生は発声を丁寧に教えてくれます。
  ・声を丸くだす。
  ・体の中心に空気を通して~、中心はぶれないように~
  ・声を遠くに飛ばすイメージ。
  ・楽譜見るために下を向くと、どうしてものどがつまってオカルト声になるので、できるだけ
   目の前に譜面をおいて顔を正面に
  ・顔の前に両手をおいて(皿のように)、その上に声を乗っける感じで
  ・強く出すときも横に広げずたてに
  ・子音をきちんと発音する 「~トッ」「~トゥっ」
  ・無声子音と有声子音を意識して

とこんなでした。なるほど、一つ一つ言われたとおりにやってみると声の出方も響き方も違うから不思議。
不思議というか、そういう小さな基礎の積み重ねと訓練でうまく歌える、聴こえるようになるね~。

この日はもう1つ重要な講義が。
ベートーヴェンの研究者としては第一人者である平野昭氏による「第九をめぐって~交響曲様式の大転換」というお話です。
1回目はすでに終わっていますが、その時は、歌詞についていろいろと話があったようですが、2回目の今回は曲の構成についてでした。

*全9曲の交響曲のうち、1~8番を作り終えてから10年ほどあいてようやく作り始める
*この曲以降、交響曲の歴史が変わる
*初演1824年5月24日、当初の批評はよくなかった。天才の作風は当時衝撃的ですぐに受け入れてもらえなかった
*当時、交響曲、オペラを作曲して初めて作曲家としては認めらた
*たとえば、モーツアルトは29歳の時大半の曲を作り終えていたけれど、ベートーヴェンは29歳でようやく1番を作った
*有名な5番「運命」で初めてトロンボーンとピッコロを採用(全作曲家の中で)。また3,4楽章は続けて演奏させるようになった
*6番「田園」は初の5楽章形式。3-5楽章は続けて演奏
*のだめで有名になった7番はリズムの追求
*9番「合唱つき」も3,4楽章は続けて演奏。なので、コーラスは大抵3楽章前に入場する
 1楽章の始め、音を聴いただけでは長調か短調かわからない神秘
・・・ほとんど耳が聴こえなくなっていたはずなのに、聞けば聞くほど神秘的で美しい音のつながりに息が止まりそうになります。

*シラーの詩を利用しているけれど、もともとこの詩を使った曲はこれ以前にも50曲近くあった。ほとんどが「酒飲みの歌」として使われた。

*ベートーヴェンが付け加えた歌詞(4楽章最初に歌われるバリトンのソロ)
O Freunde, nicht diese Töne!  おお 友よ、このような調べではない!
Sondern laßt uns angenehmere  もっと快くさらに喜びに満ちあふれる調べを
anstimmen und freudenvollere.  声を合わせて歌おうではないか!
 ・・・このような調べではない!がキーワード。

*4楽章の構成
ファンファーレ(否定:このような調べではない!)→1楽章の主題(否定)→2楽章の主題(否定)→3楽章の主題(逡巡~否定)→妥協動機と発展→歓喜の主題~~~
・・ふ、深い。深すぎる!!

*さらにシラー自身が自作選集のために検閲を逃れ、過激な言葉を入れ替えたという部分
元)Bettler warden Furstenbruder,  乞食が王族の兄弟となる
新)Alle Menschen werden Bruder  すべての人々が兄弟となる

*1989年12月、ベルリンの壁崩壊後世界中のオーケストラを集めて開かれたバーンスタインが指揮した演奏では
Freude  歓喜! を
Freiheit 自由! と変えて歌うこともある
・・・これは私が今までに一番印象深い演奏だったと思うその大元。ここで話題になるとは・・じわ~~ん。


と、、こんな話を90分。静かで抑揚のない話し方なので眠くなるんじゃないかと思ったけれど、全くそんなことはなくどんどん話に引き込まれて途中で、ベートーヴェンの偉大さにぞわ~と鳥肌までたちました。
大人になって、自分が興味を持っていることを深く聞けるというのは何と素敵なこと!。生涯勉強とはまさにこんなことなんだろうな~。
音楽に勉強という単語は似合わないので、「知らないことを知る」きっかけとして素晴らしい時間となりました。
何事もタイミング。音楽的な専門用語も随所に出てきたので、は~??なんて部分もあったけど、それでもものすごく深くて(さわりだけなのに)、もっと知りたい!もっと聴きたい欲求が高まるんだから、好き!興味がある!ということは何にも代えがたいモチベーションですね。
こうやって知っていくのが楽しみであり喜びなんだな~。

私がピアノを弾き始めたころから、ピアノの上に誰かの描いたベートーヴェンの肖像画(下のモノクロ版で顔だけ)が飾ってあったことを思い出し、そのころからのつながりかな~とちょっと思ったりして。

plate4.jpg

 
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category: 音楽

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コメント

講義、眠くなるかと思ったけど面白かったねー
7番、8番がリズムの追求という話に納得でした。
7はともかく、8は全楽章同じに聴こえませんか?(笑)
6もそうだけど、最近は7もアタッカかけて演奏する所が多いみたい。
去年のメータ+VPOもそうでした。
今回は前後30分ほどの練習だったけど、これもぎゅっと集中できて良かったかも。
長いと疲れてダラダラになりそうで(笑)
来週もがんばりましょー

sachie #1olHiW.o | URL
2010/10/02 23:15 | edit

>さちえさん
うんうん。●番は~と言われて曲がイメージできるってのも大人になって興味をもてたおかげだよね。
そういう下地があって聞く話は面白い!

> 長いと疲れてダラダラになりそうで(笑)
ここに耐えて体力つけるのですよ(笑)。今週は2時間半たっぷりあるからね~
がんばりましょう!

nana #- | URL
2010/10/03 22:02 | edit

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