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2010年 コンサート雑感:ピアノ  

2010年の記憶(聴いた日にメモしたものをそのまま・・2011年の今頃2010年の下書き完成^^;)

■1/28 ティル・フェルナー トッパンホール:ベートーヴェンピアノソナタ 全曲公演 第5回
  長身で頭が小さくて、9等身?なんて思うほどすらりとした青年。去年から今年にかけてベートーヴェン全曲コンサートをするというので、その1回に行きました。うーむ、、、、、なんというか、心の置きどころに困るような演奏としか書きようがないなぁ。

第12番 変イ長調 Op.26
第13番 変ホ長調 Op.27-1
第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 《月光》
第22番 ヘ長調 Op.54
第21番 ハ長調 Op.53 《ワルトシュタイン》
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■4/20 ユンディ サントリーホール :オールショパン
  2000年のショパンコンクールで優勝したほか、ソナタ、マズルカ賞などの副賞も総なめにしたという彼。日本では「音楽界のキムタク」として宣伝しているようですが、音楽家らしく本物のキムタクよりはずっと繊細なイメージ。若い女性がオペラグラス握りしめてキャッキャッと集っていたのが印象的。
この日聴いた演奏は、私の好みではなく、うーむと腕組みしたくなる感じ。またピアノを聴くのに2Fセンターはいかん、ということも実感。また演奏の最後で大見えを切るようなオーバーアクションがとても気になり(そもそも私はオーバーアクションの人は好きではない!)。なんというかすべてが演技っぽくみえる、、たとえて言うなら、そう、キムタクがピアニストの役で演奏してる風に見せてるという感じ。あれ、ってことは「音楽界のキムタク」はあってるということか・・(笑)。
一番印象に残っているのは、キャ~という黄色い歓声とともにアンコールで何度も登場するたびに、客席の若い女性から、まるでスーツでも入っているのでは?と思われるブランドの大きな紙袋が次々に手渡されていたこと。花じゃないの。まさにキムタクだな~。

ポロネーズ 第3番「軍隊」
夜想曲 第1番 、第2番 、第5番 嬰ヘ長調、第8番 、第13番 ハ短調
スケルツォ 第2番
3つのマズルカ 作品.59
ピアノ・ソナタ 第2番
ポロネーズ 第6番「英雄」

この写真の人とは・・だいぶ違います^^;
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4/29 ツイメルマン ウィーン楽友協会:オールショパン

■6/3、 6/10 :ツイメルマン サントリーホール:オールショパン
(これはだいぶ時間がたってから書いたメモ)
 この日感じたことを言葉にするのも書くのももったいなくて自分の中だけに大事にしまっておきたいと思いました。何か一言でも言葉にしたら、この時の想いがすべてが泡のように消えてしまいそうで・・。
ソナタ2番で全身が硬直して息ができなくなるかと思った。この2番で私は天国に行けると思った。3番は大人の色気を感じてゾクゾクした。
そして涙がにじんだ。そして舟歌で失神寸前。芸術に触れて私が泣くのは珍しくもなんともないけれど、この日はポロポロという涙じゃなくて、瞳から一滴もこぼれることはなかった。涙までもこぼれたらこの日いただいた宝物が消えてしまうと思ったか、瞳の中にとどまっていた。ピアノを聴いてこんな感覚になるのは初めてです。
拍手をすることもできなくて、体を動かすのも嫌でそのまましばらく座り込んだ後、現実に戻れない、まっすぐ歩けないままフラフラと楽屋口にいき、初めて間近でお会いした。
しっかり眼をみて話を聴いてくれてしっかり答えくれた。そして神の手はとても繊細でそう大きくなく、でも間違いなくピアノを弾き続けてきたあかしの筋肉がつきとても美しかった。この手からあの演奏がと思うとまさに神の手。そっと手に触れるのが精いっぱい。その場に座り込んでしまいそうなほど。
この日のことを言葉にするのがもったいない、大切な大切な瞬間。

ショパン:ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
Chopin: Nocturne in F-sharp major, Op.15-2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」 
Chopin: Piano Sonata No.2 in B-flat minor, Op.35
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
Chopin: Scherzo No.2 in B-flat minor, Op.31
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 
Chopin: Piano Sonata No.3 in B minor, Op.58 
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
Chopin: Barcarolle in F-sharp major, Op.60
(6/10のみアンコール)


■6/11 ツイメルマン みなとみらいホール:オールショパン
ショパン:ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
Chopin: Nocturne in F-sharp major, Op.15-2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」 
Chopin: Piano Sonata No.2 in B-flat minor, Op.35
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
Chopin: Scherzo No.2 in B-flat minor, Op.31
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58 
Chopin: Piano Sonata No.3 in B minor, Op.58 
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52
Chopin: Ballade No.4 in F minor, Op.52

■10/6 ブレハッチ サントリーホール:オールショパン
 若々しくて瑞々しい、そして奏でる音の柔らかさと繊細さ、その音を聴いているとこの青年の明るい未来にキラキラと金粉が降り注いでいるようだった。前半の3曲は、少々音の粒がばらついたり、よく聞こえなかったり、装飾音が苦手なのかななんて思わせる部分もあり、曲そのものがはっきりしない印象のものもあったけれど、彼がどう曲を表現したいのかをきちんとイメージしているように感じること、そして若者特有のこう感じているという自己流の解釈というより歴史が証明している事実と同郷のDNAが自然と感じることをできるだけ正確に伝えたいと紳士的な姿勢があるからなのかな~と思う。
特にマズルカの素晴らしかったこと。譜面の指示通りに弾いてもあんな風には絶対にひけないし、特に日本人には感じられないリズムをいとも軽々と、絶妙なニュアンスで弾いていてびっくりした。曲が終わった瞬間に思わず、唸ってしまった。。すごい。体を揺らし過ぎだなと思ったのも前半の一部だけ。、いわゆる正統派。
きっと素顔も真面目で勤勉で物静かな青年なんだろうと思う。
後半のショパンコンチェルト2番のなんとも美しく繊細なことか、2楽章の美しさ。一音弾くごとに「スクスク」と若芽が成長する音が聴こえるような演奏にお姉さんは思わず目を細めました(笑)。

アンコールの遺作の弱音の美しさ。もう息をのむような音色だった。
深さ、渋さはまるでないけれど、20年後熟成されたらどんな演奏をするのだろうかと今からとても楽しみで、長生きする生きがいを見つけた気がした。自己陶酔型、エンタメ系アーティストが注目され増えていく中、こういう正統派の素晴らしい音楽家の未来が明るいことを祈ります。
そうそう、この日後半のコンチェルトが始まる直前に2F-RC席の扉からなんとツメルマン氏登場。そのまま私の前の列にすわって後輩の演奏を聴いていました。違う意味で幸せ♪。
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■10/8 シプリアン・カツアリス 浜離宮ホール
 正統派クラシックとは一線を画すものだった。本プログラムに入る前にふらっと登場し、クラシックの名曲をアレンジして演奏。室内楽に入る前にお客さんの待ち時間を退屈させないためのものらしい。お酒を飲みながらおしゃべりして開始を待つ間のBGM。そして本公演。超技巧派といわれるのをイヤでも感じる。けれどホールできちんと聴く、というよりもっと崩した感じで聴きたい雰囲気。楽しいし、思わずにやっとしてしまうようなアレンジや演奏も新鮮。だけど私が今聴きたいタイプの演奏ではなかった。こういう感じは夏のオープンエアや本当に宮殿やお城の室内楽だったら断然素敵だと思う。ショパンのピアノコンチェルトのひとり演奏なんて、これをひとりで、ピアノだけで演奏しちゃうのか・・と驚きの連続だったし、アンコールのバンジョーなんて何の楽器ですかそれ?と聴きたくなるほど自由自在に鍵盤を扱っていた。こういう世界もまた楽し。

●ショパン
歌曲「春」 ト短調 op.74-2
アレグレットとマズルカ
ノクターン 変ホ長調 op.9-2
ノクターン ト短調 op.15-3
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 op.21
●リスト
歌曲 (ショパン/6つのポーランドの歌曲 op.74から 第2番)
●シューマン
ショパンのノクターンの主題による変奏曲 op.15-3
アラベスク ハ長調 op.18
子供の情景 op.15

■10/17 ポリーニ サントリーホール(2F-RB)
 自分がその道を目指していたころからずっと神様のような存在だったポリーニのリサイタル。やっぱり始まる前は緊張して聴いた。テクニックもさることながらポリーニの歩んできたピアニスト人生の重みとすごみがずしりと響いた。しかし、いきなり「ショパンの24の前奏曲」一気弾きには参った。これだからピアノはやめて正解だったと思ってしまうのだ。見ていた席がとてもいい音で聞こえてきたので単純に奏でられる音を楽しんだ。キラキラとどこまでも転がるように弾いていたのとは違う、技巧に人生が重なった感じ。これが素晴らしすぎてまたも体が動かなくなる感動。
 ツメルマン氏にもまた聴きに来ていて、お会いました(遠目に)。

ショパン : 24の前奏曲 op.28
ドビュッシー : 6つの練習曲 (「練習曲集」第2集)
ブーレーズ : ピアノ・ソナタ第2番

■10/19 ラドルプー サントリーホール
 体調不良による公演中止(払い戻し)。来日し最初の公演のみ登場。しかしその途中から体調不良になり緊急帰国をしたとのこと。残念。

■10/23 ポリーニ サントリーホール(2F-RA)
 オールベートーベンプログラム。CDを聴く限り、ポリーニはもしかしたらショパンよりベートーヴェンのほうがいいのではないか、と思っていたけれど、確かに重さが加わった分凄味もあるけれど、私にはいまひとつに感じた。相当お疲れだったのか、弾きながら精根尽き果てたか?だんだんよたっていくのがわかった。それでもそこに至るまでの重みが凄すぎてひれ伏すしかありません。この日は休憩なしの一回戦。

ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
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■11/28 マルタ・アルゲリッチ with新日本フィル すみだトリニティホール (2F-1列)
自由奔放で激しく弾く印象のアルゲリッチ。すっかりおばさまの風貌だけど、やっぱり奏でる音の軽さ、自由さ、そして彼女らしさに嬉しくなる。ショパンコンチェルト1番はショパンイヤーだった今年どれほど聴いたか?と思うけど、初代ショパンクイーンにはまだまだ敵う人はいないな。私はツィメルマンやブレハッチの演奏スタイルのほうが好みだけど、個性があるというのは素晴らしい。

ショパン : ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
ベリオーズ : 序曲「ローマの謝肉祭」 op.9
ラヴェル : ピアノ協奏曲 ト長調
(アンコール)
ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調から 第3楽章
ショパン: マズルカ ハ長調 op.24-2
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