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Metropolitan Opera [La Traviata]  

2010年最後は、New Year's Eve Gala、新演出によるプリミエ(初日)公演です。
昨年に続いて2回目のこのプリミエガラは、変わらず華やかでさながらドレスの品評会のよう。自分はそういうドレスを着こなせるわけでなく(というか持ってないし・・^^;)華やかさに身を任せるほどのこういう経験もなく、なんとなく照れくさい気持ちになりつつも、ウキウキしてきます。

劇場内に入ると幕はなく、すでに上手の時計横あたりにじーっと座っているおじさんが・・。微動だにせず座っている姿が異様なんですけど。。
モノトーンでシンプル。大きな時計がある以外は何もない空間。登場する人もヴィオレッタが赤いミニのワンピースを着る以外は女性も男性と同じ黒のスーツ姿です(2幕に椿がらのローブがでてきますけど・・)。
私の席はオーケストラC席のやや下手よりです。
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うーむ。
オペラベテランの方々にはどのように映るのかわかりませんが、私のような初心者には意図するところを理解するどころか視覚的に映るものと歌われている歌詞との違和感のほうが強くてまずは混乱です。
ヴィオレッタやアルフレード以外の主要人物は群衆に紛れてしまい誰だかわからない。こんな前で観てるのに・・。さらにこのヴィオレッタを歌ったポプラフスカヤというソプラノが全然魅力的じゃないのですよ(笑)。
好み・・の問題もあるとは思いますけど、声そのものが全然魅力的じゃない上に歌えてない!!(そしてかわいくない、、^^;)一幕一番の聴かせどころ「ああ、そは彼の人か~花から花へ」なんて、、もう聴いてる私が・・客席で凍りついてしまいそうなまずさ。息が止まるかと思いました。
緊張なのか技量不足なのか・・あがっていく時はもちろん降りてくる音の時はひとつひとつ鶏のように顎をカクカクと前に出しながら止まってひとつずつ探りながら、なのにちゃんと音が取れなくてフラフラフニャフニャ・・。
それが私にもわかる、ってことは相当です。ここはMETだよね?しかもプリミエガラ・・。
ROHの来日公演で絶不調だったヤホさんのほうがずっと魅力的に、しかもちゃんと歌ってましたよ。
超一流の歌手(人気実力ともに)しか舞台に立てないところ、という私の思いこみもありますがそれにしてもヒドイ・・いいんでしょうか。
アルフレードのポレンザーニは人のいい抜けたボンボン風が良かったですけど、いかんせんヴィオレッタが強烈で・・。

2幕になると違和感はさらに強くなります。
近頃の新しい演出によくある衣装代節約のためなのか、やたらと脱がすのとやたらと露骨な性的表現がここでも顕在。場合によっては私も喜ぶことはありますが(笑)、意味ないのは単なる下品。赤いワンピースを脱いで白いキャミ一枚と下着姿の僕。椿柄のローブはなかなか洒落てましたが、どーなのよ、これ状態。
歌われる歌詞が
「ヴィオレッタはどこへ?」・・横にすわってます!
「奥様に口止めされてます」・・隣にすわってますが?!
状態になっていて、想像力には結構自信のある私でもなんでこうなる?? 頭の中はさらに混乱。
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なんですか?このお面は・・・(絶句)。

とはいえ、最終幕のヴィオレッタはついに病気で力尽きる場面になったら突然迫真の演技?というか、急にぐっときてしまい、それまで混乱していたのがウソのように気づいたらポロポロと涙がこぼれてくる私(笑)。すごく感動したとか、心が震えたとか、気持ちがわかるーとかじゃないんだけど、なんか突然涙がでてきてびっくりしました、自分で(^^)。
音楽の良さだな~、きっと。

終わったとたん場内は拍手喝采、ブラーヴォの嵐です。
しかも私のまわりのおばさまたちは「She is Wonderful !」「She is GREAT」と連呼しています。
えーーーーっ、Great ?  Wonderful ??
そーなのか・・。自分の耳を疑いつつも、最後に泣いてることを思うと全体的にはストンと落ち着くところはあったということなのかなぁ。
自分で自分がどう感じたのかがよくわからない、やっぱり混乱したまま大晦日が終わったのでした。

2010年の私は椿姫にとても縁ががありました。
来日公演に大枚はたいていったROHでは、若手有望株のヤホ、そして今をときめくディーヴァ ネトレプコのヴィオレッタを聴き、映画館でみたスカラのゲオルギュー、CDで聴いたマリアカラスはそれぞれに素晴らしく、聴いてるだけで違和感なく惹きこまれますから、それらが基準になっている私にはMETのこのヴィオレッタはいただけませんでした。初心者の私にはまだまだオペラの七不思議みたいなものがありますが、好みは別として、この役にはこういう声というのがなんとなくわかる気がしてきました。

ただ正しく譜面どおりに歌えて声がでる、というだけで何の役でも歌っていいわけじゃない

ワグナーとモーツアルトを歌う声は違うんですね~。軽い、重い、明るい、暗い、、、いろんなタイプの声がありますからそれに表現力、演技力が加わって総合的に楽しむもの。そういうオペラ通の方には当たり前のことが少しだけわかるようになってきました♪

2011年もできるだけ実演に触れて楽しみ方を見つけたいな、と思います。

■LA TRAVIATA
Giuseppe Verdi--Francesco Maria Piave

Violetta.....................Marina Poplavskaya
Alfredo......................Matthew Polenzani
Germont......................Andrzej Dobber
Flora........................Jennifer Holloway
Gastone......................Scott Scully
Baron Douphol................Jason Stearns
Marquis D'Obigny.............Kyle Pfortmiller
Dr. Grenvil..................Luigi Roni
Annina.......................Maria Zifchak
Giuseppe.....................Juhwan Lee
Messenger....................Joseph Turi
Guest........................Athol Farmer [Debut]
Gentleman....................Peter Volpe

Conductor....................Gianandrea Noseda
Production...................Willy Decker [Debut]
Designer.....................Wolfgang Gussmann [Debut]
Associate Costume Designer...Susana Mendoza [Debut]
Lighting Designer............Hans Toelstede [Debut]
Choreographer................Athol Farmer [Debut]
2010.12.31
ORCH side-C
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