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東京・春・音楽祭~特別演奏会  

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春爛漫の上野。

JR公園口改札をでるのにまず長蛇の列・・・。公園に入るとワンワカワンサカ人も桜も。
なんだけど、何というかとても穏やかで落ち着いた空気がありました。
ドンチャン騒ぐ花見客、というのではなく、ビールやらワインを飲んでいる人もいましたが、いつもとは少し違う。いつもこういう感じならいいのにな、と思います。

3月21日に聴きに行く予定だったフィレンチェ歌劇場(ズービン・ータ指揮/運命の力)が震災で中止。
中止が決定してすぐに日経新聞にメータ氏の公演を続けたかったこと、それが無理ならチャリティーコンサートをやりたいと申し出たという記事が掲載され、その気持ちに感激し、それからまもなく今日のこのコンサートの決定を聴きました。
社交辞令ではなく本気でそう思ってくれていた、と思ったら一層感激して、何をおいても絶対にこのコンサートに行く!と決意しました。
コンサートの収益は全額寄付だそうです。

定刻を5分ほど過ぎた後、N響の団員のみなさん、合唱のみなさんが並び、メータ氏が現れました。
マイクを握り、まずは黙祷。
そしてお見舞いと哀悼の意を被災者、そして飼い主と離れ離れになっているペットにも(感涙)。
続けて、今サクラが満開だけど1年後のサクラの季節には被災者のみなさんが状態が良くなっていること、桜を楽しめる日が来ることを祈っている、演奏の機会を与えてくれたことに感謝というような言葉がありました。

この後、第九の前に、、バッハのアリアを、と、厳かに始まりました。

間をおかず、第九に。

年末の恒例行事として演奏される第九とは間違いなく違う種類の、強烈な想いと慰めと、次への決意が聴こえてくるような渾身の演奏でした。
どちらかというと淡々としていて、大きく流れを崩したりはありません。
叙情的でもありません。メロディの美しさをことさら強調するような演奏でもありませんでした。
それでも1つ1つの楽器から聴こえてくる音と多くの人の声、弦楽器が順番に奏でる音、管楽器が順番につなぐメロディ、メータ氏と一緒に作る舞台上にいるすべての人の想いが大きく重く響いてきました。
単なる「歓喜の歌」ではなく、現実を受け止め、未来につなぐ、多くの人が想いを共有していることを実感する音楽。

特に第二楽章からが素晴らしく、こんなに早くから泣いてどうする・・の私。

ソリストのひとり、藤村さんは目をつぶり感慨深そうに3楽章を聴いた後、合唱の部分もほとんど一緒に口ずさんでいました。一人楽譜を持ち不安そうな面持ちだった韓国出身のユン氏も朗々と見事な歌いっぷり、もちろんメータ氏も大きな声で一緒に歌っています。両手を大きく広げて指揮する様に世界中の人が翼を広げて支えてくれている、翼をはばたかせて未来に飛び立てる日まで、そんな想いまで伝わってきました。
そして私も一緒に歌いました。

4人のソリストの素晴らしさは言うに及ばず、東京オペラシンガーズの声のパワー、美しさに圧倒されプロの底力を思い知らされました。どれをとっても日本で過去聴いた第九の中ではダントツの素晴らしさでした。

演奏終了後、満席の我々、舞台上の演奏者たちから来日中止、キャンセルがやむを得ない状況の今、真っ先に来日を表明してくれたメータ氏に感謝の大喝采。10分以上拍手が続いた後、コーラス、オケのみなさんが全員片付けて舞台から去った後もまだ拍手が続きます。
そして最後にもう一度舞台に登場し、客席からの「ありがと~お」の声、メータ氏の[Thank You]の声を聞き、お開きとなりました。

今年の12月、この同じ舞台で第九を歌う予定です。
受け継ぎます。


東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート
ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団
バッハ:
ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調op125「合唱つき」
東京文化会館
ソプラノ:並河寿美
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井敬
バス:アッティラ・ユン
合唱:東京オペラシンガーズ

■4/17(日)N響アワー
■4/24(日)BSプレミアム「特選オーケストラ・ライブ」全曲放送 
予定

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パンダはまたね。
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category: 音楽

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コメント

すごい名演でしたね。
貴重な公演のチケット確保、どうもありがとうございました。
この時ほど第九の歌詞の意味を噛みしめた日はありませんでした。
今年も練習がんばろー!と思っちゃいましたよ(笑)
マエストロ・メータ、今日の大きな余震の前に離日されたのか気になるところです。

さちえ #1olHiW.o | URL
2011/04/11 21:59 | edit

> さちえさん
音楽って演奏者、観客の想いによって同じ曲が全然違うものになり、聴こえてくるんだなを実感しました。
あのあたりに座ると合唱団の顔はあんまり見えないのでそこはちゃんと覚えておこうね 笑。
そうそう、マエストロは5月2日にミュンヘンでも日本のためにチャリティーコンサートを開き第九を演奏してくれるそうですよ(感涙)。
ラジオで聴けるみたいだからチェックしなくちゃっ。
きっと愛犬家であろうメータ氏に改めて感謝してっと♪

すごい名演でしたね。
> 貴重な公演のチケット確保、どうもありがとうございました。
> この時ほど第九の歌詞の意味を噛みしめた日はありませんでした。
> 今年も練習がんばろー!と思っちゃいましたよ(笑)
> マエストロ・メータ、今日の大きな余震の前に離日されたのか気になるところです。

nana #- | URL
2011/04/12 00:06 | edit

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東京・春・音楽祭2011 東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート ズービン・メータ指揮/NHK交響楽団 特別演奏会

      3月11日の震災を東京で体験、その後フィレンツェ市長の帰国命令を受け離日したズービン・メータ氏がチャリティコンサートの為に日本に戻って来てくれました。演目はベートーヴェン交響曲第9番、会場は東京文化会館、これは行かねばなりません。nさん

What's up, Luke ? | 2011/04/11 21:38

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