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マーラーもいいかも。  

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本当は札幌で聴きたかったPMFオーケストラ。
ルイジが音楽監督になってから2年目の今年、締めの演奏会に行ってきました。マーラーです。

PMFは1990年にバーンスタインの提唱で始まった若手音楽家育成を目的とした国際教育音楽祭で、今回聴いたオーケストラの中心は世界各国のオーディションで選ばれたプロを目指す卵たちです。
そこに各パート、すでに世界各国で活躍する演奏家たちPFMファカルティが加わったものでした。
これまではベルリンフィルやウィーンフィルの参加者が多かったようですが、年々アメリカ比率が高まっているそうで、プログラムによると今年はMETオーケストラの方が多かったです。

今年は震災があり、オーディションに受かったのはよいけれど、、、来日どうしよう・・と悩んだ若者(家族が反対というのもあるだろうし)もいたんだろうな、、と思いつつ、舞台上溢れんばかりのいろんな国の若者たちをみて嬉しかったりほっとしたり・・。

指揮者は6月にも来日した熱血ルイジです。
今回はルイジをしっかりみよう!と音無視のかぶりつき^^、少し右寄りの席です。

1部はバリトン歌手トーマス・ハンプソンの歌うマーラー。
この方とてもよく聴く機会がある・・。各国の音楽祭に登場するし、METオペラでも聴いたことがあります。
が、至近距離でみると、で、でかい!!
顔の大きさに対して肩からお尻までの大きいこと。太ってるとか、という意味じゃなく、がっしり幅広で、まさに楽器だなぁと思えます。もちろん背も高いので、ルイジが子供のよう(笑)。
ハンプソンの後ろにすっぽりおさまって見えない^^;。
ま~それにしてもこのがたいのよさというのは男性でも衣装が映えますね。

とてもにこやかに登場したハンプソンですが、ルイジがすっと両手をあげ体勢を整えた瞬間に表情が変わりました。METのよな大きな劇場でも響く声なので、サントリーホールならビンビン響きます。なんかとてもしっとり情感たっぷりに歌ってましたけど声そのもは枯れ気味。
でも聴きごたえありました。
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ルイジはとても音楽全体を大事に演奏していて、両手をすっとあげてから、音が完全に消えたあと、余韻を十分に味わった後に元に戻す。そこまで拍手をさせない雰囲気すらありました。

休憩を挟んでいよいよ、「巨人」です。
ああ、マーラー苦手・・・。

なんですが、面白かったし、楽しかったし、、、という感想は違うか・・(笑)、凄かったです。

なによりルイジの熱血ぶりを間近でみて、普段ドイツ人みたいにきっちりしておとなしい印象があるのに(彼はイタリア人)、彼の楽譜にはf(フォルテ)が10個くらい並んでいるのでは?と思うほど熱さでした(笑)。
驚くほど丁寧にきっちり各パートに対して指示をだし、その指先、手、腕、顔、頭、、、、全身を使って表現方法を伝えています。ルイジが肘をつかってすくうように動かせば弦楽器はうなり、まるでゴジラが火を噴くがごとく口を大きくあけ「くォおおおおおおおおおっ」と言いながらヘッドバンキングのように頭を小刻みにふれば、すべての楽器が爆裂。顔が真っ赤になり血管が浮き出てくるほど吠えれば、金管が炸裂(笑)。近くにいた演奏者たちには汗もつばも飛んでいたはず^^;
アクセント記号やスフォルツアンドもルイジの楽譜に10個くらい並んでいるに違いない!と思うほど(笑)。
弱音になると全く動かず指だけで表現します。
なんて優しいんだ・・。これだけ丁寧に細かくてわかりやすい指示があれば、卵たちもよくわかるはず。個々の楽器はもう少しがんばりま賞と言いたくなる部分ももちろんたくさんあるけれど、若い子だからいいんです(笑)。一生懸命熱血ルイジ先生に引きずられて演奏する様はうまい下手を超えて感動させられるものがありました。
4楽章の最後はもう、、なんというか、ルイジのいつか倒れるんじゃないか、血管切れちゃうんじゃないかと思うほどの爆演ぶりと必死な若者たちの姿に笑いながらも感動して終わった瞬間、思わず「ぶらぼ~~」と叫んでしまいました。
いや、声出さずにいられなかった。会場も沸きに沸いていました。

こういう機会を持った若者たちが夢を掴んで凱旋してくれることを期待しましょう。
楽しい時間でした。

PMFオーケストラ演奏会
会 場:サントリー・ホール
出演者: ファビオ・ルイジ(指揮)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
PMFファカルティ
PMFオーケストラ
マーラー:リュッケルトの詩による歌
マーラー:亡き子をしのぶ歌
マーラー:交響曲 第1番 二長調「巨人」
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