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5/2 楽友協会 その1- Berliner Philharmoniker / Gustavo Dudamel  

そもそも今回のウィーンへの旅は、この公演がきっかけでした。
ベルリンフィルの2011-12シーズンプログラムの発表があった日、何気なくみていたら、ゴールデンウィークのヨーロッパツアーはドゥダメルとともに、ウィーン、パリ・・のスケジュール。ひゃっ!!と一気にボルテージがあがり、GWにベルリンフィル追いかける?とか、いや、そこまで興味はないが・・とかTwitter上で大騒ぎをしたものです^^。
本来ベルリンフィルを聴くならば、やはり本拠地ベルリンで聴くのが一番ですが、そうはいってもしがないサラリーマン、そうそう行きたい時に休めるわけではないので、あまり迷惑をかけずに休めるタイミングで聴ける可能性があるというのは嬉しい限り♪
しかしチケットが取れるかどうか・・。発売は11月だというので、本当に行くかどうかはチケットが取れてから考えましょ、と一旦クールダウン(笑)。

私は楽友協会の会員ですから、取れないことはないと思っていましたが緊張しながら発売当日PC前にスタンバイ。しょっちゅう落ちるサーバーと格闘しながら海外での鑑賞時限定(笑)のかぶりつき席を確保。
こんな風に見える場所です。

IMG_1977_convert_20120513123553.jpg
ま~はっきりいって、第一バイオリンの一部とチェロの一部、ビオラ前列、コントラバス一部の人しか存在を確認できな位置ですがいいんです、海外で聴くときは。これで90ユーロですから・・(日本公演なら4まんえんえんえん・・・)。前日にはスペイン乗馬学校でも演奏したそうですよ、ベルリンフィル。
こういうときに海外っていいな~と思います。

音は意外に良かったです。
年間100回近くこのホールで聴くという方に聴いてみたところ、平土間でまともな音が聴けるのは前列3列目くらいまでと意外にも最後部、中央部は混濁してダメらしい、、あとは2階のセンターなんだそうです。
ギリギリセーフの2列目(笑)。

私はオケや指揮者オタではないし専門知識を持っているわけもなく、単に好き、ということで聞いてるだけでの人間なので自分の備忘録としてメモ。

今回のベルリンフィルは本当に男性的でガリガリ、バリバリという擬音語がぴったりな弦の響きで、しかも曲が運命とツァラトゥストラですから(^^ゞ、もうどこまでも、、、、一歩間違えばうるさい、騒音に近い大音量になります。
が、上にスコンと抜けれくれるおかげで、大音量だけど心地よい大音量で、意外にもカラっと響きました。
時々、へ?みたいに飛び出す人がいるのだけど、こんなに間近で聴いても一糸乱れぬアンサンブルぶりにひたすら感動しました。別の日にきいたウィーンフィルとは明らかに違います。一人一人を凝視してみてもこの人の音!と特定出来ずグループとしてのうねり、響きがあるのみ。
サントリーホールで聴いた時の印象はもっとまろやかな響きだったので、これはホールの問題か、指揮者の違いか、曲の違いか・・よくわかりません。

弦楽器のみなさんがもう必死の形相でガリガリ弾きまくるわけですが、それを非常に若々しく華やかにコントロールしていたのが指揮者のドウダメル。

彼の指揮ぶりは、テレビやストリーミングで何度も見ていますが、実演に触れるのは今回が初めてです。
今回も完全に暗譜ですが、各楽器への指示の出し方がとても明瞭で確実。その上優雅。とても真面目な印象を受けました。力が入ると、がーっと叫んだりブオンブオン言うような指揮者が多いのに(^_^;)、そういうことはほとんどなし。時々えくぼをみせて笑いながら指揮するのもチャーミング(笑)。
さらに若い人にありがちは軟体動物系かつ大ぶりでないのも好印象(私はこういう過剰表現をする人が嫌い)。彼が若いから若い演奏になるのかな。

一番印象的だったのは、等身大かつ自然であったこと。
これこそが天才たる所以だと思うのですが、変に音楽をこねくりまわしたり、巨匠然としようとしたり、人気があり世界中でひっぱりだこであるがために準備が疎かにになっているようなことを感じない。
30歳を少し過ぎたばかりの天才が、自分の中に響く音楽を、作りたい音楽を、表現したい音楽に正面から向かい合い指揮をしているように思えました。

まわりからどのような評価をされようが、自分の信じる音楽を無理せず力むことなく表現している様子は見ているだけで幸せな気持ちになります。
やっぱり天才なんだろうなぁ。

かぶりつき席でそんな様子が見られただけでも来てよかった、聴けて良かった!と思いました。

演奏が終わり挨拶をする姿には、これほど世界中の注目を集め人気指揮者になってもなおとても謙虚で若々しい。いわゆる巨匠の風格のようなものはなく、どこか遠慮がちなのもぱっと見の印象とはだいぶ違うかもしれません。

肝心なプログラムですが、まずはベートーヴェン5番。
なんとま~勢いのあること。緩急というより急の多い演奏で熱にうなされたようなハイパーな1楽章。だんだん耳が聞こえなくなる恐怖や苦悩の楽章というより、成功していたころの自分の姿思いだしそれを糧に生きたいと必死になるようなハイパーさ。絶望して死んだら楽になるだろうな~と現実逃避をする2楽章・・というより1楽章の必死さからやっぱり楽になるのかな、天国は天国かな、と熱を冷ますような演奏、苦悩や悪夢や安らぎの中を何度も行き来するうちに新たな人生があるのでは?と気づく3楽章、そして苦悩を乗り越えて生きようする4楽章。
こういう感情のうねりは深くなかったけれど、エネルギー満タンで未来が明るくみえる4楽章という感じの演奏に聞こえました(笑)。
いや~演奏するほうはきっと大変だろうな・・。
聴いている私も昼間30度超えの気温に刺されてこもっていた体中の熱を全部発散しそうな、、そんなものすごい演奏でした。


いつの演奏かわかりませんが、YouTubeにあったので、参考までに。

休憩をはさんで、後半はRシュトラウスのツァラトゥストラ。
曲名を聴いてピンとくる人はあまりいないかもですが、冒頭の音楽を聴けばほとんどの人が、ああ、あれか!とピンとくるはず。映画音楽としてあまりに有名な曲ですが、全編をきちんと聴いたのは初めてでした。映画音楽として録音したらぴったりなんじゃないか、、と思うど迫力で始まったツァラトゥストラ。
華やかで大げさで(笑)。
しかしベートーヴェンと違ってこちらは若さと勢いで一気に進んでしまうとあっさりしすぎるので、もう少し柔らかさがあったほうがいいじゃないかな?シュトラウスだし、現代音楽だし。
またコンサート全編を通して豪快、剛健ばかりでは疲れてしまいます。
それにしてもこの乱れぬ演奏ぶりはなんなんでしょう・・。

終演後、多くの称賛の声があがりましたが、もっともっと大ブラボー大会かと思ったらそれほどでもなかったので少々ビックリ。
聴きなれている皆さんの耳はシビアです。

後日新聞評がでたそうで、そこにはベートーヴェンは絶賛され、シュトラウスはぼろくそに叩かれていたとか。
厳しい世界ですねぇ。。。

来年、ミラノスカラ座公演の指揮者として来日予定がありますが、今日聴いた印象だと、オペラよりオケの指揮にもう少し専念したほうがいいんじゃないかな~と素人の私は思います。
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今回聴けた貴重な公演の1回。

■Musikverein Großer Saal  
2012年5月2日 19:30~21:40
Berliner Philharmoniker 
Gustavo Dudamel

Ludwig van Beethoven (1770-1827) 
:Symphonie Nr. 5, c-Moll, op. 67
Richard Strauss (1864-1949) 
:Also sprach Zarathustra,op. 30

アンコール
ハイドン
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