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5/6 楽友協会 その2 Wiener Philharmoniker / Riccardo Muti  

ようやくウィーンフィルを本拠地で聴ける土曜日。
しかし時間は11時。お昼前に始まるのですよ。こういう時間設定ってとても微妙な気がしますが、こちらでは普通なようです。

サッカーでも野球でもホームとアウェイがあるように、楽団にもやはりホームグラウンドはあります。
当然のことですが、普段使い慣れたホールならどういう響き方をするとか、どんな鳴り方をするか、を団員それぞれがわかっているし、湿気や温度管理が大変な楽器もいつもと同じ環境ならそう苦労することなく整えることもできる、そして、自宅からホールに通うという当たり前の日常がある中では心身ともにリラックスできるというのが何よりのアドバンテージ!

土曜日のお昼、外は爽やかな青空と少しヒンヤリとした空気、穏やかな時間が流れる中、いよいよウィーンフィルです。
今日の席も会員先行で購入した海外遠征限定かぶりつき席(笑)、平土間センター2列目です。ここはなんと!75ユーロ。今なら7500円ですよ、奥さん(笑)。
こういう値段を知ってしまうと、マイルをせっせとためてホームで聴きたいな~という想いがますます強くなるんだなぁ。
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太陽の光がホール2階のから降り注ぐ黄金の間は、ただでさえキラキラと眩しいのに、一層輝きを増しています。さらに舞台上にある大きなシャンデリアは音圧により微妙な回転をするのですが、そこに反響板も含めてまばゆいばかりの光が当たっていて目もくらむ美しさ 笑。

そんなこんなでワクワクしていると、まもなくテレビなどで見なれたお顔のみなさんがとてもにこやかに登場しました。続いて楽友協会合唱団のみなさんが、そして最後に帝王リカルド・ムーティ。

奥までは見えない席なので全体はわかりませんが、楽団員のほかに男女コーラスのみなさんが舞台上に所狭しと並んでいます。
サリエリといえば、映画アマデウスであまりに有名。
宮廷音楽家として一定の地位を気付いた人ですが、私はあまり意識して聴いたことがありません。始まってみると、乾燥した空気と太陽の光で一段と輝きを増したホールに、鋭さと柔らかさが絶妙なバランスで聞こえてきます。素晴らしい音響の中、声の美しさ、コーラスの美しさ、そしてウィーンフィルの音を堪能しました。
教会ほどもわ~んとエコーがかかっている、ことはないし、通常のホール(たとえばサントリーホールなど)のように丸いだけの音でもない。これまで日本のホールで聴いたりCDで聴いた印象とはだいぶ違う。
これを聴いただけでも、ああ、ホームグラウンドというのはこういうことなのか・・と目から、耳から、うろこがぼろぼろと落ちるような思いでした。(知ったかぶり。。(^^ゞ)
少しムーティのもつ帝王感が強すぎるかな、と思うこともあったのですが、この強さがあったからこそ、ホームといえども少し緊張感も漂っていたのかも、、なんて思ったり(^^ゞ。

続いて演奏されたのはトランペット協奏曲。
トランペットに注目して聴くことはほとんどないですが、この方はよく見たことがある方です。
しかし!こんな間近で吹かれると・・・・耳が・・・鼓膜が破れるんじゃないかと思うほどの音の迫力(-_-;)。クリアな音が一直線に耳の奥までつんざく時には思わず耳を覆いたくなりましたがそんなことができるわけもなく・・・体全体で音を受け止めるべく何度も体制を変えてしまいました(笑)。
トランペットについてなにがしか語れる知識はまるでないですが、そんな私の感想は絶好調ではなかったのではないか・・というもの。
以上(苦笑)。

休憩をはさんで、シューベルトのグレート。
シューベルトといえば、子供の頃読んだ伝記の中にあった、貧乏で、いつも母親の手伝いをして小麦粉まみれだったという印象が強くて、ずっと白い帽子と白衣を着ているイメージがありました。いや、事実かどうか、本当にそう書いてあったすら怪しいんですが、今に至るまでシューベルトと聞くと、小麦粉のイメージなんです(苦笑)。
ま、そんな曖昧などーでもいい記憶はともかく、シューベルトもウィーン出身の大作曲家。
このホールで聴いてこそ、の作曲家なんでしょう。
そして曲はグレート。
個人的にはそんなに好んで聴かない作曲家なので曲に思い入れもないけれど、同じホールで、ほとんど日をあけずにベルリンフィルとウイーンフィルを聴ける贅沢もあり、曲というよりオケの違いをじっくり堪能させてもらいました。もちろん曲が違うので単純比較はできないけれど、、、

ベルリンフィルがガリガリバリバリと力強く男性的なオケで、楽器の持つ繊細な音というより楽団員の一糸乱れぬアンサンブル力と音圧で圧倒するタイプならば、ウィーンフィルは優雅かつ紳士的、楽器そのものの繊細さを音で表現しているオケと感じました。(今回の印象です)

人数を感じさせないひとつの音だったことに驚愕したベルリンフィルとは違い、こちらはそれぞれの音がすべて聴こえるけれど飛び出したり主張せず見事な調和で横に広がりがあり、軽い。
それは弦だけでなく、管楽器も同様に感じました。
そしてあまりメリハリのない曲と思っていたけれど、飽きることなく聴かせるムーティ。
時々ふと目を上に向けたときに、ホールそのものの煌びやかさ、歴史と自然光のすべてが奏でられる音楽とピタリとはまっていてそれはそれは美しく気品がありました。

なんて幸せ。

この場所で聴く、聴いていられる、ここに来れた幸せをしみじみ噛み締めました。

そして、ムーティの手が降りた瞬間、叫びました。
フラボー!!と。
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にこやかに何度も何度もアンコールに答えるムーティも、称賛は楽団へ、とばかり何度も各楽器を立たせ拍手をおくっています。その姿も観客の暖かい拍手も愛情いっぱい。

本当に至福の時でした。
これを聴くために一泊延長したのだけど、おかけでまさにゴールデンウイーク!
素晴らしい時間でした。

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■Musikverein Großer Saal
 2012年5月6日 11:00~13:10
Wiener Philharmoniker
指揮 Riccardo Muti
コーラス Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
トランペット Hans Peter Schuh

Antonio Salieri (1750-1825)
 Lob der Musik - Kantate für Chor und Orchester
 Venite gentes - Cantate Domino - Kantate für Chor und Orchester
Joseph Haydn (1732-1809)
 Konzert für Trompete und Orchester Es-Dur, Hob. VIIe:1
~休憩
Franz Schubert (1797-1828)
 Symphonie C-Dur, D 944 "Große C-Dur Symphonie"

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コメント

おかげ様で素晴らしいひと時を堪能できましたー
思い出しても涙目です。
あの席から見た、ムーティ様の姿とホールの豪華な装飾が重なった光景は死ぬまで忘れないと思うわ。
終演後のお楽しみも含めて、この旅のハイライトでした♡
ホント、諸々ありがとねー!

さちえ #1olHiW.o | URL
2012/06/03 13:47 | edit

さちえさん

もはや現実のこととは思えないほど夢のような日々だったよね~。
人間勢いと思いこみは大事だな、と今回も思いました(笑)。
こちらこそようやく実現した旅にお付き合いいただきありがとね。ひとりとふたりでは出来ることがちがうのよね、、^^
また行きましょう!!

nanamayu #- | URL
2012/06/06 13:16 | edit

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