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新国立オペラ [ローエングリン] -1  

今や世界中でローエングリンならこの人だ!と言われるようになったクラウス・フロリアン。フォークトが新国オペラパレスに同役で登場です。
去年バイロイト音楽祭の同役で生放送を見て以来(正確には途中で脱落してあとで見なおした・・(笑))是非ともこの役で聴いてみたい!と思っていた人なんですがこんなにも早く、しかもリーズナブルなお値段で実現するとは前回のクヴィエチェンに次いで新国万歳!(笑)。

オペラといっても独特で長いという先入観で積極的に足を運ばないワーグナーなので、今回が初生鑑賞です。
(長いオペラなんで平日の夜公演でも17時から、、サラリーマンは早退か休暇とらなきゃいけません、それでも終わると22時・・・)

ローエングリンと言えば、リスト、ルードヴィッヒ2世、ヒットラー、小泉元総理、、(笑)。
観たことのある映像としては、ペーターホフマンの1982年バイロイト音楽祭のもの、去年のフォークトの音楽祭、あとは切り取りでヨハンボータ、カウフマンあたりです。


とにかく期待通り、噂通り、私にとっては予想以上にフォークトが白鳥の騎士そのものでとっても満足しました。
演出や衣装などに言いたいことは多々あれど、何と甘く、何と凛とした姿、以前の写真と比べたらだいぶ四角くなったけれど見た目も麗しい。独特な声で、不安定だったり揺れたり音域によって聞こえないなどは一切なく、誰とも混ざることない中性的かつ凛とした強さと明るい声をどの場面でも3階にいた私にもピーンと響かせていました。

待ちわびた登場シーンの第一声の美しさったら・・もうこの世のものとは思えない、、胸キュン。
私はこの瞬間に魂を持っていかれました

さらにこんな声で、

Ich liebe dich!

な~~んて言われたらぽわ~ん (笑)。

テレビで聴いていた時の印象とはだいぶ違いますが、これこそが実演の醍醐味。

今はこのローエングリンを歌いまくっているようで、日本に来る前もベルリンで、これまた来日エルザと一緒に歌ってきたそうですから機が熟した、ということなのでしょう。

ローエングリン以外の人の衣装が安っぽく平面的に見えたのはバツ、さらに頭にヘッドギアみたいなのをつけたり、ヘンなものがたくさんついていて(3階から裸眼ではよく見えない・・)なんじゃありゃ、、みたいなものは多々あります。決闘のシーンなんて、これ漫画ですか?みたいな(笑)。

キャストでいえば、国王のグロイスベック テルラムントのグロホフスキーは素晴らしい低音ボイス、エルザのメルベートは衣装が似合わなくて可哀そうでしたが概ね満足、オルトルートだけが歩く姿はばっちりだけど歌声が弱くて迫力不足。ここが締まらないと全体が緩むのでもう少し気合いれてお願いしたいところ。

ほとんどのキャストがドイツ語ネイティブなので、はっきりとドイツ語として聞こえてくるあたりも新鮮で、意味が分かるとか好きか嫌いかということは抜きにして、ドイツ語の語感とワーグナーを楽しむというのもなるほど、な感じでした。

合唱は素晴らしい!!オケは直前に聞いていたのがBPOやVPOなんで、あの美しさと比較してしまうと弦も管も響きが乏しく、3幕の前奏曲はお疲れ気味にも聞こえ、こちらももう少し頑張りましょう、と言いたい感じ。

男性に圧倒的に人気のあるワーグナーで客席も男性優位(女性トイレがすいている♪)、幕途中に一切の拍手はなく集中力を要しますが、あっという間に終わってしまった印象です。休憩時間が1回40分もありそれを含めて5時間の上演時間ですが、面白いものをみているときは時間を忘れるんですよね。


そういえば一幕途中、ローエングリンがエルザに「決して自分の素性を尋ねてはならぬ」というツルの恩返しのような禁問の場面があるのですが、ここで下から突き上げるような大きな地震がありました。

うわっ、揺れてる・・。ざわざわする客席、中断しちゃうのかな?なんてことをちらっと思ったものの、それよりかなり大きな揺れだったので、私自身が怖くて思わず「きゃっ」と声がでてしまいました 汗。椅子の肘かけ部分をぎゅっと握りドキドキしていたのですが舞台上は何事もなかったように、(エルザは禁問されてたからオロオロ、、だけではなかったと思うけど)フォークトが歌っていて感動してしまいました。

地震国にいる客の方がおろおろして、彼は堂々としたもの、さすが白鳥の騎士だ・・(笑)。

終演が22時近かったのに、フォークトへの大歓声、大喝采は10分近く続きました。
私のまわりでは演出チームとオルトルートに少々ブーが・・・。

指揮者のシュナイダーは今年秋のウィーン国立歌劇場来日公演「フィガロの結婚」に登場、フォークトとグロイスベックは来年の春祭で、マイスタージンガーに出演予定だそうです。
むむむ、春祭、行かねば。


Lohen.jpg

(おまけ)
いいタイミングでCDが発売されましたよ!(アマゾンはこれからみたい)



<ローエングリン>:クラウス・フローリアン・フォークト
<エルザ>:アネッテ・ダッシュ
<ハインリヒ国王>:ギュンター・グロイスベック
<フリードリッヒ・フォン・テルラムント>:ゲルト・グロホフスキー
<オルトルート>:スサネ・レーズマーク
今回の来日キャストとほぼ同じ!エルザは去年バイロイトに出てたダッシュ嬢です。
ベルリンの来日公演、と言ってもいい感じですね、今回のキャスト^^。

■リヒャルト・ワーグナー「ローエングリン」
【ハインリヒ国王】ギュンター・グロイスベック
【ローエングリン】クラウス・フロリアン・フォークト
【エルザ・フォン・ブラバント】リカルダ・メルベート
【フリードリヒ・フォン・テルラムント】ゲルト・グロホフスキー
【オルトルート】スサネ・レースマーク
【王の伝令】萩原 潤
【4人のブラバントの貴族】大槻孝志/羽山晃生/小林由樹/長谷川 顯

【指 揮】ペーター・シュナイダー
【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美術・衣裳】ロザリエ
【照 明】グイド・ペツォルト
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

■新国立劇場オペラパレス
2012年6月1日(金)17:00~22:00(1幕:17:00~18:05、2幕:18:45~20:10、3幕:20:50~21:55)
 3F 2列上手
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