ウィーン国立歌劇場来日公演「アンナ・ボレーナ」

なんだか胸がいっぱいで、息苦しくて、こめかみから上がギュっと締め付けられるような感覚。
人と話すのも何かを観るのもしばらくはしたくない。
長いカーテンコールを見届けた直後の状態。

第一声が聞こえた瞬間に、ギュッと締め付けられるような感覚に陥り、拍手どころか曲間や場面転換の間ですら動くこともしたくなかった。

最後のマッドシーンを聴きながら、どんな天才でもどれほどの名声を集めた人でもどれほどの努力を重ねた人でも「終焉」がある、、という事実を突き付けられた気がして、震えが止まらなくなってとめどなく涙が溢れてこぼれた。
最後の一音を出す瞬間に見せた壮絶な表情に、きっと見ていた私も同様に壮絶な顔をしていただろう、、そして反射的に目を閉じてしまった。


ありえない無法地帯になった会場は、何度も何度も沸き起こるカーテンコールにフラッシュをつけ写真をとり、ステージ前に駆け寄り、、普段なら許されない行為もなんでもありになっていた。

同じ会場で32年前に日本デビューを飾ったというディーヴァの最終公演。
その瞬間を思い出そうとするとまだ胸が痛くなる。

感謝。

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※MBSホームぺージより

■2012年11月4日(日)15:00開演

ガエターノ・ドニゼッティ作曲
「アンナ・ボレーナ」 全2幕

指揮:エヴェリーノ・ピド
演出:エリック・ジェノヴェーゼ
美術:ジャック・ガーベル、クレア・スターンバーグ
衣裳:ルイザ・スピナテッリ
照明:ベルトラン・クールデル
合唱監督:トーマス・ラング

エンリーコ8世:ルカ・ピサローニ
アンナ・ボレーナ:エディタ・グルベローヴァ
ジョヴァンナ・シーモア:ソニア・ガナッシ
リッカルド・パーシー卿:シャルヴァ・ムケリア
ロシュフォール:ダン・ポール・ドゥミトレスク

スメトン:エリザベス・クールマン
ハーヴェイ:カルロス・オスナ

ウィーン国立歌劇場管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団 

◆上演時間
第1幕 15:00 - 16:35
休憩 25 min
第3幕 17:00 - 18:30

■東京文化会館
B席 2階R3列
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