凛・華・麗・美・優 ホーム » オペラ »新国立劇場オペラ [椿姫]

新国立劇場オペラ [椿姫]  

今シーズン最後のオペラは新国立劇場の椿姫でした。

前回ここで椿姫をみたときは、チョーフィのヴィオレッタで、ドリフのセットみたいなのが横にゴーゴーとスライドする中で歌っていて苦笑してたことをさっき思い出しました(笑)。

今回新演出。
とてもスタイリッシュでモダン、光と鏡面、プロジェクションマッピングを使ったプロダクションで、新国立の箱の雰囲気にもあって東京らしいな~と思いました。
ドレープのきいた幕やピアノなどを象徴的に使い、現実と幻を想像させる部分も含め色々なことを勝手に考える余白がある。

この演出家のインタビューに、音楽がすべて語っているので音楽に立ち戻ったというようなことが書いてあったけれど、だから知っているストーリーや人物像と違和感があまりないんでしょう。
いちいち説明してないところもいいと思いました。

だけど、お芝居がね、、、いまひとつなんですね。
突然びっくりするような濃厚な、、これからストリップでも始めちゃうんですか?というようなピアノの上で身体をくねくねさせるヴィオレッタとか、2幕で背後から突然抱きつき吸血鬼のように首筋に吸いつくアルフレードとか(笑)。
ここだけですけど。。あとは基本棒立ち状態で、、。
さらに「ルイルイ♪」みたいなポーズ(ふ、ふるい、、(笑))をピアノの上とおけぴに張り出した舞台でやっちゃう突然感とか、、美しい舞台が台無し(´・ω・`)。舞台を活かし切れてない鈍い動きや芝居、あの手の衣装が激しく似合わないニホンジンとか....
椿姫って、歌詞の中には幸せで愛し合ってる二人は出てくるけど、舞台上それが描かれることは少なくて、今回その象徴が2幕のスッカスカでセピアカラーのセットか、、とも思ったんですが、前後の美しい舞台とのあまりの落差に単細胞の私はお金かけられなかったのね、、幸せなのところ(涙)と見てしまいました。

1番の驚きと不満と言えば、エンディング!
ああ、やっぱり病で死んじゃうタイプじゃないもんね、ボブロさん。でした。
それにしてもあの力強さ....(-"-)

ヴィオレッタのボブロはやわらかく美しいコロラトゥーラを聴かせてくれましたが、逞しさと強さがあってあんまり病に倒れていくような儚さは感じず。特に幕あきしばらくは音色が高音と少し手前の音、さらに低音がわりとはっきり変わる印象で、うっとり聞いていると現実に引き戻されるような不安定さがありました。後半にいくにつれ調子が出てきたようで3幕はオペラ観たな~という感じに。

アルフレードのポーリは、1幕別人でしたか?と思うほど印象がガラリと変わりました。緊張かウオームアップ不足かわかりませんが、つまんない乾杯の歌でしたよ。途中から素晴らしいアルフレードに変身しましたが、ここまで変わるような舞台はいけません。
パパジェルモンは大声選手権のごとくずっと怒って声を張り上げてた印象。怖いから、、声も美しくないし。。
というのは、私の耳が悪い可能性もありますが正直な感想です。

で、オケですよ。
ヴェルディの音楽には、すべての感情が詰まっていて演奏聞くだけでどんな心情でどんな場面でがわかる、という帝王の言葉がむなしくなるほど元気いっぱい。抑揚や強弱は一応あるし、ぷはーとやらかす金管はなかったけれど、終始運動会のごとく元気いっぱい陽気。脳内玉入れを3回くらいやってしまいました。
・・上演回数が格段に多い椿姫でやらかしてたら大変ですが。
椿姫に潜む陰影はどこいった???(涙)

今シーズンお疲れ様でした。

■新国立劇場オペラ「椿姫」
2015.5.10 14:00-16:45(休憩1回)

指揮:イヴ・アベル
演出・衣裳:ヴァンサン・ブサール
美術:ヴァンサン・ルメール
照明:グイド・レヴィ
【ムーブメントディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
舞台監督:村田健輔

ヴィオレッタ:ベルナルダ・ボブロ
アルフレード:アントニオ・ポーリ
ジェルモン:アルフレード・ダザ
フローラ:山下牧子
ガストン子爵:小原啓楼
ドゥフォール男爵:須藤慎吾
ドビニー侯爵:北川辰彦
医師グランヴィル:鹿野由之
アンニーナ:与田朝子

B席 3階2列センター
関連記事

category: オペラ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://maanei.blog15.fc2.com/tb.php/2429-3b16b85c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

小さな天気予報

カレンダー(月別)

お知らせ★

最近の記事

CATEGORY

RSSフィード

ブログ内検索

▲ Pagetop